利益と損失を同時に取り込む

FXは通貨を銘柄にし、外国為替市場の為替相場を舞台に投資取引を行っていく金融商品になります。
少ない資金で始めることができたり、スマートフォンなどから簡単に取り引きができたり、24時間いつでも投資が行えることなどから、比較的初心者の投資家にもやさしい投資として人気を集めています。

しかしながら、FX取引は、株取引や先物取引と同じように相場を相手にした投資であるために、利益を上げるためには相応の知識と経験と努力、それに、冷静に相場に向かう精神力も必要になってきます。

このように難易度の高い相場を利用した投資取引では、様々な取引手法やテクニックが生み出されています。
大きな利益を得るためのもの、防御に徹して損失に対抗するためのものなど、為替相場の傾向や、その投資家のトレードスタイルなどに合わせて、様々な取引手法が使われ、時に生み出されていくのですが、その中の一つに昔から使われている手法で、サヤ取りというものがあります。

サヤ取りは、基本的には防御系の攻撃スタイルになり、為替レートの変動に強いタイプの取引手法になります。サヤ取りは一説に数百年も前から使われているといい、そのサヤの語源は米相場にあると言われており、一般的には価格差の事を示しています。

具体的には、値動きに関連性のある通貨のペアを二組選びだし、それに対して同時に「買い」と「売り」の注文を立てていきます。
これにより、同じように値が動けば、片方に損失、片方に利益が出るために、どんなに為替レートが乱高下しようとも、二組の通貨ペアに関連性がある限りは、大きな損失にはならない、また、その二組の通貨の為替レートに価格差があればそこから利益を見込むこともできます。

しかし、一見して非常に有効的なこのサヤ取りにも、いくらかのデメリットがあります。
まず、2つの注文を同時に立てるために、投資をするための資金が大きくなってしまうという事。これに関連して、通貨を保持している量が多く、為替レートが思わぬ方向に変動した場合に対するリスクが非常に高くなるというものがあります。
保持している2つの通貨が、相互的に利益と損失を生み出す方向に動くために、防御が取れる仕組みになっていますが、これがどちらとも損失を含む方向にレート変動してしまった場合には、一時に倍以上の損失を被ることにもなるのです

また、為替相場が急騰し、大きな利益を掴める状況になったとしても、サヤ取りの投資手法を使っていると、基本的には為替レートの急激な変動に対する防御手段の要素を多く含んでいるために、大きな利益を望めないという所もあります。

このように、取引手法にはそれぞれ一長一短がありますので、自身の思う投資スタイルや、為替相場の状況などをよく見て使い分けていくことをお勧めします。